霜柱 (しもばしら)


(雪寄草(ゆきよせそう))



シモバシラ
 
(花)
 
撮影日 : 2011.10. 8
    (平成23年)     
 
撮影場所: 板橋区 赤塚植物園 
 
 
 
シモバシラ
 
(氷の結晶) 自然の造形美♪
 
撮影日 : 2008. 2. 1
    (平成20年)     
 
撮影場所: 板橋区 赤塚植物園 
 

 
↓ 写真集 目次
 

          ↓ JUMP
・紫蘇(しそ)科。
・学名
  Keiskea japonica 
   Keiskea : シモバシラ属
   japonica : 日本の

 Keiskea は、
 明治時代の日本の本草学者
 「伊藤圭介さん」の名前にちなむ。
 学名 K へ
 
 
・秋、枝の上部の葉のわきに
 片側だけに
 ズラッと白い花を咲かせる。

・冬になると、
 枯れた茎の根元に
 ”霜柱”のような「氷の結晶」が
 できるところからこの名になった。
 (ふつうによく見かける”霜柱”
  とは別の自然現象)。
 
 
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★氷の結晶(観察結果を
    わかりやすく整理しました)

1.シモバシラは多年草なので、
  冬に地上部が枯れたあとも 
  地中の根は
  毎日24時間活動し続けている。
  それ自体は他の多年草と同じだが、
  シモバシラの場合は、
  地上部が枯れてからも、
  枯れる前と同じように 
  地中の水を吸い上げて
  茎の上の方まで送り続けている。
  (シモバシラは、
   水分を吸い上げる管の部分が 
   頑丈なのでこうなるらしい。
           不思議♪)
 
  (茎に氷の結晶が
   ついていない場合でも、
   茎の根元のところを触ると
   かすかに湿っており、
   常時水を吸い上げていることが
   なんとなくわかる)
 

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2.地上部の茎に送られた水は、
  普段はただの「水」だが、
 
 (1) 茎の部分が枯れているとき
    秋や初冬など、
    茎部分が枯れていないときは、
    水分がそのまま茎の中を
    登っていくため
    シモバシラ現象は発生しない。
    茎がパサパサになって、
    裂け目ができてきてからが
    おもしろい♪

 (2) 気温が氷点下ぐらいにまで
   下がった早朝
   (1月頃。気温が低くなると、
    水は外気に触れるつど、
    夜の間に少しずつ凍っていく。
    気温が高いと
    そもそも水は凍らない)

 (3) 雨や雪が降っていないとき
   (雨が降ると
    水が凍ることができない。
    また、雪が降ると
    雪の水分がかかって 
    しまうため氷ができにくい)

 (4) 周辺に雪が積もっていないとき
   (雪が積もっていると、
    氷になろうとするときに 
    まわりの雪の水分で
    溶かされてしまう)

 (5) 強い風が吹いていないとき
   (強い風が吹いていると、
    水が動いてしまうため 
    氷ができにくい)

 
  これらの条件がそろうと、
  茎に吸い上げられた水分が
  茎のちょっとした割れ目から
  はみ出して
  外気に触れて「氷」になり、
  それが横方向に少しずつ
  「押し出されて」広がり
  茎に「氷の花」が
  咲いているように見える
  ようになる♪ 
  (条件がそろうと必ずできる、
   とも限らないが・・)
 
 
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3.茎は、真冬になると枯れるので
  裂けやすくなったり
  折れたりしている。

  シモバシラ現象も、
  茎の裂け目が小さい頃には
  茎の上の方まで伸びて 
  30cmぐらいの高さに
  なることもあるが、 
  茎の裂け目が大きくなると
  水は茎の上の方には登らなくなり、
  茎の根元近くの裂け目から
  横方向を中心に広がって 
  凍るようになる。

  夜、長時間氷点下の気温が続くと、
  横方向への押し出し時間も
  長くなり、
  その場合、氷の結晶も、
  左右に長く展開された、
  とても美しい姿となる。

  (茎に一番近い氷が、
   吹き出したばかりの新しい氷。
   ソフトクリーム製造機に
         似ている♪)
 
 
  長いもの、短いもの、
  くねっと曲がってるものなど、
  「氷の結晶」の形は、
  どれも少しずつ形が異なり、
  見ていてとても楽しい、
  というか驚きの連続。

  自然が造りあげた
  すばらしい芸術品、アートです♪
       (見るたびに感動♪)
 
 
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4.なお、この「氷の結晶」現象は、
  気温が上がると昼頃までには
  全て溶けてしまう。 
  日が直接当たると
  もっと早く溶けてしまうようだ。

  ただし、山の北側斜面など、
  日中も気温がずーっと低く
  日も当たらない場合には
  氷が溶けずに
  残り続けることもあり、
  その場合、
  気象等の条件が揃えば、
  前日の結晶が
  押し出されて横に伸びる、
  ということを
  何日も繰り返すことで
  ピカピカの氷が節目をもって
  くねくねと連なった、
  奇想天外な形になることがある。
 
 
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5.以下、季節ごとのシモバシラの
  「水分吸い上げ」の動き。
 
  <春、夏、秋>
   吸い上がった水分は、
   茎の中で「水」のまま存在。

  <初冬>
   吸い上がった水分は
   茎の上部にまで行き、
   茎に裂け目がなければ
   「水」のまま存在し、
   裂け目があれば
   そこからしみ出して凍る。
   裂け目がなければ
   水分は「水」のまま存在。

  <真冬>
   吸い上がった水分は
   寒気のため膨張しやすくなるため
   茎が裂けやすくなる。
   縦に細く裂けた場合は 
   縦に細長い形の
   「氷の結晶」が見られる。
   裂け目が広がってくると
   茎の上部には 
   水分が届きにくくなるために
   「氷の結晶」は根元近くで
   展開されることになる。

  <冬の終わり頃>
   夜中の気温が高めになってくると
   根元近くの水分も
   凍らなくなるため
   「氷の結晶」は見られなくなる。

  <そして春>
   新芽が出てくる。
   吸い上がった水分は
   「水」のまま存在。
 
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 「シモバシラ」以外でも、
 紫蘇(しそ)科の植物は
 「氷の結晶」ができやすいらしい。

(科は違うが、
 柏葉白熊(かしわばはぐま)
 も同じ)。
 でも、「氷の結晶」として知られる
 代表選手は 
 この「シモバシラ」である。
 
 
・別名
 「雪寄草(ゆきよせそう)」


・似ている花へのリンク
 紫蘇(しそ)  コリウス  猫の髭
 
 見返り草  天人草  薙刀香薷
 

・似ている姿へのリンク
 銀竜草

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 (葉、花)
 
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 (花のあと、氷の結晶)
 
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 (ふつうの「霜」、つらら)
 
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 (綿あめ、ひらひら)
 
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 (マント、三角巾)
 
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 (口ひげ、風になびく髪)
 
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 (象さん、ひらひらマント)
 
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 (リング、白いセーター)
 
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2011. 1. 7 赤塚植物園
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 (30cmの長さ)
 
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 (三兄弟、細長い綿菓子)
 
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 (つやつや、竜巻)
 
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 (巻き巻き、人形)
 
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 (うず巻き、ギザギザ)
 
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2011. 1.11 高尾山
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 (蝶々、もじゃもじゃ)
 
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 (ちからこぶ、シェルパスタ)
 
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 (まんまる貝殻、すべり台)
 
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 (鳴門のうずしお、羽毛ふとん)
 
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 (箱舟、ヨット、土星のリング)
 
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 (二人羽織、厚手のコート)
 
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 (小型ヨット、金魚すくい)
 
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 (くらげ、本たて)
 
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 (ラーメンの麺、イヌワシ)
 
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 (堤防と波、e )
 
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 (蝶の羽根、たき火)
 
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 (J、ハートマーク)
 
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 (イカ、笑ってるサル)
 
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 (シグマ、カモメ)
 
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 (ちどり足、鳩)
 
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 (おわん、ソフトクリーム)

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 (コマ、そり、走り高跳び、炎)
 
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 (トンネル、扇風機)
 
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 (ガラス人形、大漁旗、ちくわ)
 
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2011. 1.14 高尾山、小仏城山
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 (鴨が2羽、アーチ型)
 
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 (金魚、∞)
 
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 (かしずく、コップ、ひし形)
 
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 (ひよこ、欠けたおわん)
 
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 (平安美人、7)
 
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 (ムンクの叫び)
 
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 (つ、6、うでを伸ばす)
 
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 (妖精、ハートマーク)
 
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 (うなぎ、リボン、O、K、W)
 
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 (つ、くちびる、あひる)
 
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2011. 1.22 和田峠、陣馬山
霜柱 写真集 43(写真11枚)へ
 (こいのぼり、5、鶴)
 
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 (エイ、おたまじゃくし)
 
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 (へび、アンモナイト)
 
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2011. 1.29 高尾山、小仏城山
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 (こけし、ハート)
 
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 (綿あめ、GYS)
 
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 (カエル、氷のかたまり)
 
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2011.12.24 高尾山、小仏峠
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 (ヨット、K、炎、鏡)
 
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2011.12.30 陣馬山、景信山
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 (鬼、笑う)
 
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 (J、走り幅とび)
 
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 (大鷲、羽根)
 
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 (虹、ゴーカート)
 
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 (X、金魚)
 
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 (ジャンプ台、凧)
 
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 (千歳飴、あひる)
 
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2012.12.27 景信山、小仏城山
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 (カモメ、ウォータースライダー)
 
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 (食べちゃうぞぉ、下くちびる)
 
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 (ワイパー、ダンスバレー)
 
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 (コマ、あひる、マスクマン)
 
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 (仁王様、滝、カエル)
 
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2014.1.11
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 (つやつや、波打つ)
 


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