梅 (うめ)
(Japanese apricot)
(紅梅)
撮影日 : 2005. 1.21
(平成17年)
撮影場所: 調布市 神代植物公園
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・薔薇(ばら)科。
・学名 Prunus mume(梅)
Prunus mume var. bungo(豊後梅)
Prunus : サクラ属
mume : ウメ
(江戸時代の梅の呼び名=ムメ)
bungo : ブンゴウメ(日本名)
Prunus(プラナス)は、
ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。
学名 P へ
・開花時期は、 1/25頃〜 4/ 5頃。
1月下旬から咲き出すもの、3月中旬から
咲き出すものなど、さまざま。
桜とちがって、咲き方も散り方もゆっくり。
梅が咲き出すと、なんとなく春の訪れを感じる。
・漢名でもある「梅」の字音「め」が変化して
「うめ」になった。
・いろいろな園芸種がある。
・とてもよい香りの5弁花。
「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」の”馥郁”
とは、「とてもよい香り」の意味です。
(そういえばこの言葉って、梅の香りにしか
使われないような気がします)
・中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)か
遣唐使(けんとうし)が中国から
持ち帰ったらしい。
そのころは桜より愛でられたが、
平安時代からは桜のほうに関心が
移っていったらしい。
・「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると
紅梅がもてはやされた。
万葉集では百首以上が詠まれており、
植物では萩に次いで多い。
・幹がゴツゴツしているのが梅の特徴。
花を見ただけでは桜などと区別がつきにくい。
・実が梅干しとなる(白梅の場合)。
梅雨の頃に収穫する(梅干し、おいしいです)。
江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作る
ことを奨励したため、梅林が全国で見られるよう
になった。
ちなみに「梅雨(つゆ)」の名の由来は、
梅の実がなる頃に雨が多いからだそうです。
・梅の字は「母」の字を含むが、中国ではつわりの
ときに梅の実を食べる習慣があるらしい。
★「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事
ある時、宮殿の前の梅が枯れてしまった。
そのときの天皇、村上天皇はこれを残念に思い、
かわりの木を探させていたが、
ある屋敷で良い梅の木を見つけて
それを勅命で宮殿に献上させた。
そしてその木を植えてみたところ、
屋敷の女主人の書いた歌が紙で結びつけてあり、
「勅なれば いともかしこし 鶯(うぐいす)の
宿はと問(と)はば いかがこたえむ」
とあった。
歌の心を知る天皇は、
すぐにこの梅の木を元の屋敷に返したという。
(ほのぼのとしたお話です)
・「松 竹 梅(しょうちくばい)」
・中国で呼ばれる「四君子(竹、梅、菊、蘭)」
の一つ。水墨画の画材にもよく使われる。
・「梅に鶯(うぐいす)」
梅に鶯を配した豪華な図柄
→ とりあわせの良いもののたとえ
他に「獅子に牡丹」「紅葉に鹿」
・別名 「好文木」(こうぶんぼく)、
「木の花」(このはな)、
「春告草」(はるつげぐさ)、
「風待草」(かぜまちぐさ)。
・1月1日、2月3日の誕生花(梅)。
・花言葉は「厳しい美しさ、あでやかさ」(梅)。
・和歌山県の県花(梅) 梅干しの名産地です。
福岡県の県花(梅) 菅原道真ゆかり。
大分県の県花、県の木(豊後(ぶんご)梅)
山形県の県の木(梅)
・枝垂梅はこちら → 枝垂梅(しだれうめ)
・梅擬(うめもどき)は、
”梅に似ている”という名前です。
・「春もやや けしきととのう 月と梅」
松尾芭蕉
「しら梅に 明(あく)る夜ばかりと
なりにけり」 与謝蕪村(よさぶそん)
「二(ふた)もとの 梅に遅速を愛す哉」
与謝蕪村(よさぶそん)
「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」
服部嵐雪(はっとりらんせつ)
「白梅や ひと日(ひ)南を あこがれぬ」
石川啄木
「鳥の名の 都(みやこ)となりぬ 梅やしき」
千樹庵益賀
「道ばたの 風吹きすさぶ 野梅かな」
高浜虚子
「春されば まづ咲く宿の 梅の花
ひとり見つつや 春日暮らさむ」
万葉集 山上憶良(やまのうえのおくら)
「わが園に 梅の花散る ひさかたの
天(あめ)より雪の 流れ来るかも」
万葉集 大伴旅人
(おおとものたびと)
「吾妹子(わぎもこ)が 植えし梅の木
見るごとに 心咽(む)せつつ 涙し流る」
万葉集 大伴旅人
「十二月(しはす)には 沫雪(あわゆき)
降ると 知らねかも 梅の花咲く
ふふめらずして」
万葉集 紀少鹿郎女
(きのをしかのいらつめ)
「人はいさ 心も知らず 古里は
花ぞ昔の 香ににほひける」
古今集 紀貫之(きのつらゆき) 百人一首(35)
「月夜には それとも見えず 梅の花
香(か)をたづねてぞ 知るべかりける」
古今集 凡河内躬恒
(おおしこうちのみつね)
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春な忘れそ」
拾遺和歌集 菅原道真
(すがわらのみちざね)
「大空は 梅のにほひに かすみつつ
くもりもはてぬ 春の夜の月」
新古今集 藤原定家(ふじわらのていか)
「とふ人も なき古郷の 梅見月
風のなさけを 袖に知るかな」
(梅見月=2月)
蔵玉集(ぞうぎょくしゅう) 有家
・東京周辺の見どころ
<湯島天神>
学問の神様、菅原道真公をまつり、
境内は合格祈願絵馬がいっぱい。
花見頃2月中旬〜3月中旬。白梅多し。
文京区湯島。
最寄駅 → 地下鉄千代田線湯島駅
<羽根木公園>
閑静な住宅街の中。紅梅多し。
花見頃2月上旬〜3月中旬。
世田谷区代田。
最寄駅 → 小田急線梅ヶ丘駅
<吉野梅郷>
青梅の西にある梅の名所。
花見頃2月上旬〜3月下旬。
青梅市梅郷。
最寄駅 → JR青梅線
日向和田(ひなたわだ)駅
<曽我梅林>
小田原近くの丘陵地にある。白梅多し。
花見頃2月上旬〜2月下旬。
小田原市曽我。
最寄駅 → JR御殿場線下曽我駅
<熱海梅園>
早咲き品種多し。温泉街の中。
花見頃1月中旬〜3月中旬。
静岡県熱海市梅園町。
最寄駅 → JR伊東線来宮(きのみや)駅
<水戸偕楽園(かいらくえん)>
金沢の兼六園、岡山市の後楽園とともに
日本三名園のひとつに数えられる。
花見頃2月下旬〜3月下旬。
水戸市常盤町。
最寄駅 → JR常磐線水戸駅からバス。
梅の頃は常磐線に偕楽園駅が
臨時開業する。
<越生(おごせ)梅林>
町全域で梅栽培を行っている。
花見頃2月下旬〜3月下旬。
埼玉県入間郡越生町。
最寄駅 → 東武越生線越生駅からバス
・似ている花へのリンク
桜 桃 杏 十月桜 姫林檎
八重桜 枝垂桜 寒桜
梨 アーモンド すもも
ゆすらうめ
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