柏 (かしわ)


(「槲」「栢」とも書く)


カシワ

(葉っぱ)

2007. 5.12  市川万葉植物園



カシワもち

(柏餅(かしわもち))

2007. 5.19



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(花、葉っぱ、かしわもち)

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(紅葉、落葉、実)


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・橅(ぶな)科。
・学名
  Quercus dentata
   Quercus : コナラ属
   dentata : 
     歯のある、歯状の

 Quercus(クワカス)は、
 ケルト語の
 「quer(良質の)
  + cuez(材木)」が語源。
 学名 Q へ


・高さは20mぐらいになる。
・葉のふちが、
 波のようなにょろにょろした形
 なのが特徴。
 矢車草 の葉に似ている。

・幹は建材、船材に、
 樹皮は染色用として用いられる。
・秋にはどんぐり状の
 固い実をつける。



★5月5日の節句のときに食べる
 「柏餅(かしわもち)」は
 この柏の若葉を
 乾燥させて餅を包んだもの。

 昔、食物を盛る食器として
 いろいろな葉っぱが用いられ、
 それを「かしきは(炊葉)」
 と呼んでいたが、
 そのなかでも
 柏の葉をよく使ったことから
 「かしきは」の名が
 そのまま使われ、
 しだいに「かしわ」になった。

 こうして「かしわ」は
 食物を盛る器の代名詞になったが、
 さらに、広く食膳や調理のことを
 意味するようにもなり、
 宮中で、調理を行う人々のことを
 「膳(かしわで)」または
 「膳部(かしわでべ)」
 と呼ぶようになった。

  「炊葉」→「柏」→「膳」


 なお、「柏餅」は、
 「小豆飴(あずきあめ)」
 を入れるものは 
 柏の葉のオモテを外側に巻き、
 「味噌飴(みそあめ)」
 を入れるものは
 柏の葉のウラを外側に巻いて、
 中身を区別していた。

 (今の柏餅は、
  葉っぱのウラを外側に巻いてる)

 また、ほんとは「柏餅」ではなく
 「柏だんご」なのだが、
 江戸時代の武士の見栄で
 「餅」と呼び、
 それが定着したとの説がある。



・「槲」「栢」とも書く。

・「稲見野(いなみの)の
  あからは 時あれど
  君を吾(あ)が思(も)ふ
  時はさねなし」
   万葉集


・どんぐりシリーズ
 マテバシイ


・「柏」シリーズ
 柏  児の手柏(このてがしわ)

 赤芽槲  大葉紅槲


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